どんな病気?犬の緑内障って
犬の緑内障は、目の中の液体(眼房水)がうまく排出されず、眼圧(目の硬さ)が上がることで視神経が圧迫される非常に怖い病気です。
2~3日で失明に至ることもある「眼科の救急疾患」であり、早期発見が失明の命運を分けます。
以下に、予防、原因、治療方法を解説します。
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1. 緑内障の原因
原因は大きく分けて2つのタイプがあります。
原発性(遺伝的要因)
生まれつき眼房水の出口(隅角)が狭い、あるいは詰まりやすい構造をしているタイプです。
なりやすい犬種 : 柴犬、アメリカン・コッカー・スパニエル、ビーグル、シーズー、シベリアンハスキーなど。
片方の目が発症すると、もう片方も将来的に発症するリスクが高いのが特徴です。
続発性(他の病気から)
他の目のトラブルが原因で眼圧が上がるタイプです。
主な原因 : 白内障、ぶどう膜炎(目の中の炎症)、水晶体脱臼、眼内腫瘍など。
2. 治療方法
一度失われた視覚を取り戻すのは極めて困難なため、治療の目的は「眼圧を下げて痛みを和らげること」と「視覚の維持」になります。
内科的治療目薬・点滴)
点眼薬 : 眼房水の産生を抑える薬や、排出を促す薬(プロスタグランジン製剤など)を毎日数回投与します。
緊急処置 :眼圧が極端に高い場合は、浸透圧利尿剤の点滴で急いで眼圧を下げる処置が行われます。
外科的治療(手術)
視覚がある場合
レーザー治療 :毛様体(水を作る組織)を焼いて水の産生を減らします。
バイパス手術 :眼房水を逃がすチューブ(インプラント)を設置します。
失明しており痛みがある場合
眼球摘出術 ;強い痛みから解放するために行われます。
義眼手術 :外見を維持するために、眼球内にシリコンボールを入れる方法もあります。
3. 予防と早期発見
残念ながら、遺伝的な緑内障を完全に防ぐ確実な予防法はありませんが、「早期発見」と「リスク軽減」が最大の対策です。
- 家庭でのチェック(SOSのサイン)
- 白目が充血している
- 目がショボショボしている(痛がっている)
- 瞳が大きく開いたまま(光を当てても縮まない)
- 目が大きく突き出しているように見える
- 黒目が青白く濁っている
首への負担を減らす
首輪による圧迫は眼圧を上げる原因になります。首輪ではなくハーネス(胴輪)を使用することをお勧めします。
定期検診
好発犬種やシニア犬は、健康診断の際に「眼圧検査」を項目に加えるのが安心です。
反対の目の予防
片目が緑内障になった場合、まだ正常なもう片方の目にも予防的に点眼を行うことで、発症を遅らせることができます。
どんな病気?犬の緑内障って(まとめ)
重要
- 目が赤い
- 痛がっている
と感じたら、翌日まで待たずにすぐ動物病院へ相談してください。
緑内障の治療は1時間でも早い対応が視覚を守る鍵となります。
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