眼病予防

犬の網膜変性症について予防、契印、治療方法について

目が悪い犬

犬の網膜変性症について

犬の網膜変性症(主に進行性網膜萎縮症:PRAや突発性後天性網膜変性症:SARD)について、飼い主様が知っておくべき情報をまとめました。

残念ながら、現在の獣医学では完治させる治療法が確立されていないのが現状ですが、早期発見と環境整備によって、愛犬の生活の質(QOL)を高く保つことは十分に可能です。

原因:なぜ起こるのか?

原因は大きく分けて「遺伝性」と「後天性(原因不明含む)」の2つがあります。

進行性網膜萎縮症 (PRA)

原因

遺伝的な要因が主です。網膜にある光を感じる細胞(視細胞)が正常に機能しなくなったり、徐々に死滅したりします。

特徴

両目同時に、数ヶ月から数年かけてゆっくり進行します。

突発性後天性網膜変性症 (SARD)

原因

はっきりとした原因は解明されていませんが、自己免疫疾患や内分泌異常(副腎皮質機能亢進症など)との関連が疑われています。

特徴

数日から数週間という非常に短い期間で、突然失明するのが特徴です。

その他:

栄養不足(タウリン欠乏など)、外傷、重度の炎症、高血圧などが引き金になることもあります。

予防方法:防ぐことはできる?

結論から言うと、

遺伝性や突発性のものを確実に防ぐ方法はありません。

しかし、リスクを最小限にし、進行を遅らせるための対策はあります。

遺伝子検査と繁殖制限:、PRAは遺伝病であるため、親犬の遺伝子検査を行うことで、病気を持つ子が生まれるのを防ぐのが最も根本的な予防です。

抗酸化成分の摂取、ルテイン、アスタキサンチン、ビタミンE、ゼアキサンチンなどの抗酸化サプリメントは、網膜の健康をサポートし、変性のスピードを緩やかにする可能性があると言われています。

定期的な眼科検診:初期の変化(暗い場所を怖がる、夜の散歩を嫌がるなど)は気づきにくいため、シニア期に入ったら専門的な眼底検査を受けることが推奨されます。

治療方法:視力は戻る?

現在、失われた視力を劇的に回復させる根本的な治療法(特効薬や手術)はありません。

治療の目的は「残った視力の維持」と「生活のサポート」にシフトします。

内科的ケア

サプリメントの投与、網膜のダメージを抑えるための抗酸化サプリメントの投与。

二次的疾患の予防:、網膜変性に伴って「白内障」を併発しやすいため、点眼薬などで管理する場合があります。

環境の整備(最も重要)

  • 家具の配置を変えない: 視力が落ちても、犬は記憶と嗅覚で歩けます。
  • 段差の解消:スロープを設置したり、危険な場所にはフェンスを置いたりします。
  • 声掛けの習慣化:急に触ると驚くため、必ず声をかけてから接するようにします。
  • 散歩の工夫:リードを短く持ち、音の出るおもちゃを活用して安心感を与えます。

犬の網膜変性症について(まとめ)

飼い主様へ:まずチェックして欲しいこと

愛犬に以下のようなサインはありませんか?

  • 夕方や夜の散歩を嫌がるようになった
  •  階段や段差でつまずく
  •  以前より瞳(瞳孔)が大きく開いているように見える

もし気になる症状があれば、まずは眼科に強い動物病院で「眼底検査」を受けることをお勧めします。

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