犬の白内障は、目の中のレンズの役割をする水晶体が白く濁り、光が網膜まで届かなくなることで視力が低下する病気です。
犬の白内障の治療方法
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投薬。サプリメント
残念ながら、一度白く濁ってしまった水晶体を薬で元の透明な状態に戻すことは、現在の医療ではできません(ゆで卵を生卵に戻せないのと同じイメージです)。
治療は、主に内科治療(進行抑制)と外科手術(視力回復)に分けられます。
内科治療(点眼薬・サプリメント)
目的:白内障の進行を遅らせることと、白内障が原因で起こる合併症(水晶体起因性ぶどう膜炎など)を予防・コントロールすること。
点眼薬(ピレノキシン製剤など
水晶体のタンパク質の変性を抑え、進行を遅らせることを目的とします。
抗炎症薬の点眼・内服薬
合併症のぶどう膜炎による目の痛みや炎症を抑えます。
サプリメント
抗酸化作用のある成分などを補給し、進行を遅らせる可能性を高めます。
注意点:内科治療で視力を回復させることはできません。
外科手術(視力回復)
濁った水晶体を取り除き、人工のレンズを挿入することで、視力を回復させるます。
超音波で水晶体を砕いて吸い出す「超音波乳化吸引術」が一般的です。
白内障が**成熟期(完全に白濁しきる前)までに手術することが推奨されます。
進行しすぎると、合併症のリスクが高まったり、手術が難しくなったりすることがあります。
費用(目安):病院や地域によりますが、片眼で20万〜40万円以上(術前検査、入院費、術後管理費などが別途かかる場合があります)。
両眼で手術する場合はさらに費用がかかります。
注意点: 全身麻酔が必要であり、術後のケアも重要です。
また、目の状態や全身状態によっては手術ができない場合もあります。
愛犬の目の異変に気づいたら、進行を遅らせるためにも、まずはすぐに動物病院を受診することが大切です。
犬の白内障の治療方法(まとめ)
点眼、サプリメントでは進行をゆるやかにするだけで、また見えるようにするには手術で濁ってしまった水晶体を除去するしかありません。
但し、全身麻酔のリスクがあります。
手術しねいで生活の質を向上する場合は、ドッグバンパーのような補助具を使うことも考えてみて下さい。
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