老犬になると白内障などで視力が低下したり、角膜に傷がつきやすくなったりするため、様々な介護用品やケア用品があります。
主なアイテムと、その用途を目的別に詳しくご紹介します。
-
-
犬の目が病気にならないように気を付けたい10項目
ペット保険大手のアニコムの記事によると、犬の疾患の中でも眼病は4位を占めるほど多く全体の1割以上を占めています。 犬の目の病気を予防し、健康を維持するために気を付けたいことはいくつかありますのでポイン ...
続きを見る
介護用品やケア用品
視力が低下したり、目が見えなくなったりした犬が、家具や壁にぶつかって怪我をするのを防ぐためのアイテムです。
衝突・怪我の防止(視覚障害サポート)
セーフティリング、フェイスガード、ドッグバンパー
顔の前にリングを装着し、障害物との衝突を防止 する ハーネスやベスト。
軽量のリングが取り付けられており、リングが先に障害物に触れることで、愛犬の目や顔を守ります。
フェイスガードハット
帽子やサンバイザーのブリム(つば)で顔の保護。 帽子やサンザーバイザーのつばが、衝突から目を保護します。
家具の角用クッション材
室内環境の安全確保 ぶつかっても衝撃を和らげるために、家具の角や出っ張った部分に貼るクッション材。
ソフトサークル
安全な居場所の確保 | 認知症などでグルグル回ってしまう犬(グル活)や、狭い場所に挟まってしまう犬のために、壁が柔らかいサークルを用意し、安全に過ごせるスペースを確保します。
常夜灯・足元灯
暗い場所での歩行サポート 、目の機能が低下すると暗い場所での視力が極端に落ちるため夜間の移動ルートに常夜灯を設置します。
病気や手術後のデリケートな目を守ったり、症状の進行を遅らせたりするためのアイテムです。
目の保護と眼病予防
エリザベスカラー(ソフトタイプ)
目の手術後や、かゆみ・痛みがあるときに、犬が目を掻いてしまうのを防ぎます。柔らかい素材のものを選ぶと、生活時のストレスが軽減されます。
動物用医薬品(点眼薬)
白内障の進行抑制(獣医師の処方) 老年性初発白内障の進行を抑えるための点眼薬(例:ライトクリーンなど)は、獣医師の診断と処方が必要です。自己判断せず必ず獣医師に相談してください。
清潔さを保ち、炎症や感染症を防ぐための日常的なケア用品です。
日常の目のケア用品
精製水・生理食塩水
目の表面に付着したゴミや毛を洗い流すために使用します。水道水ではなく、必ず精製水などを使用しましょう。
犬猫用涙やけシート・ローション
目の周りの汚れ(涙やけ、目ヤニ)の拭き取り 目の周りの皮膚炎や雑菌の繁殖を防ぐため、こまめに拭き取ります。成分が目に入っても安全なものを選び、優しくケアします。
目ヤニ取りコーム
固まった目ヤニの除去 | 固くこびりついた目ヤニを、濡らしたコットンでふやかした後、目の細かいコームで優しく取り除きます。
コットン・ガーゼ
目の周りの拭き取り 、 刺激が少なく、毛羽立ちにくい素材を選びます。ティッシュやペーパータオルは繊維が荒く、目を傷つける可能性があるため避けましょう。
介護用品やケア用品(まとめ)
目の介護用品、ケア用品についてアイテムと、その用途を目的別に詳しくご紹介してきました。
重要なポイントとしては
獣医師への相談**: 目の症状は、原因や進行度によって必要なケアや治療が異なります。
点眼薬やサプリメントの使用、環境の整備については、必ずかかりつけの獣医師に相談しましょう。
環境整備の徹底、 介護用品だけでなく、家具の配置を変えないことや
滑りやすい床に対策を施すなど、室内の環境を一定に保つことが、目の不自由な犬にとって最も大切です。
他の記事を見るには眼病予防ボタンをタップして下さい。

