犬の白内障は、目の中のレンズの役割をする水晶体が白く濁り、光が網膜まで届かなくなることで視力が低下する病気です。
人とは異なり、犬の白内障は加齢性よりも**遺伝性**のものが比較的多いのが特徴です。
犬の白内障の、原因、予防
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この記事では、犬の白内障について、原因、予防、治療方法を詳しく解説しています。
白内障の主な原因
犬の白内障には様々な原因がありますが、複数の要因が絡み合って発症するケースも多く見られます。
遺伝性
遺伝的素因(若齢性白内障) 犬で最も多い原因とされ、若齢(6歳以下)で発症することが多く進行が早い場合があります。
トイ・プードル、ミニチュア・シュナウザー、柴犬などに多いです。
代謝性
代謝性(糖尿病 ):糖尿病を発症した犬は、ほぼ100%に近い確率で白内障を併発するとされ、進行が非常に早いです。
加齢性:老化 6歳以降のシニア期に発症。人間に比べると発生率は低いが、ゆっくりと進行する。
外傷性: 目をぶつける、異物が入る、炎症 目に強い外傷を受けたり、目の中の炎症(ぶどう膜炎など)が引き金になったりして発症する。
その他:紫外線、栄養異常、薬物(長期投与など) 紫外線の浴びすぎや、抗酸化成分の不足などが原因の一部として考えられている。
白内障の予防方法
遺伝的な原因が多いため、確立された予防法はありません。
しかし、発症リスクを下げたり、進行を遅らせたりするためのケアは非常に重要です。
抗酸化栄養素の摂取
白内障の原因の一つに酸化ストレスが挙げられています。
- ビタミンC
- ビタミンE
- ルテイン
- アスタキサンチン
など、抗酸化作用のある栄養素を食事やサプリメントで意識的に補給することは、白内障の進行抑制や予防に役立つ可能性があります。
紫外線対策
強い紫外線は水晶体にダメージを与えるため、白内障の原因の一つと考えられています。
散歩や屋外活動は、紫外線の弱い早朝や夕方に行うのが有効です。
特に屋外で過ごす時間が長い犬には、犬用の**UVカットゴーグルや帽子を使用するのも一つの方法です。
糖尿病の予防と管理
糖尿病は白内障を急速に進行させる大きな原因です。
適度な運動とカロリー管理**で健康的な体重を維持し、糖尿病を予防することが、白内障の予防にもつながります。
既に糖尿病を患っている場合は、獣医師の指導のもと血糖値を厳密にコントロールすることが極めて重要です。
定期的な健康診断
早期発見・早期治療が進行を遅らせる鍵になります。**定期的に動物病院で目の検査**を受けましょう。
犬の白内障の、原因、予防(まとめ)
犬の白内障は多いです。
愛犬の目の異変に気づいたら、進行を遅らせるためにも、まずはすぐに動物病院を受診することが大切です。
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