ドッグバンパー(視覚障害のある犬のための補助具)のトレーニングは、犬が補助器具を頼りに安心して行動できるように慣れさせることが大切です。
トレーニングの基本的な考え方
ドッグバンパーが障害物に当たったら立ち止まる(または方向を変える)ことを教え
ぶつかる前に飼い主さんが声で誘導することをサポートすることです。
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ドッグバンパーを装着すると固まってしまう子の対処法について
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弊社の提唱する基本的なトレーニング方法とポイント
基本的なトレーニング方法とポイントをまとめてみました。
トレーニングの基本ステップとポイント
基本ステップとポイントは次の通りです。
初めての装着と慣らし期間
- まずは装着に慣れさせる
最初はドッグバンパーをつけた状態に慣れることから始めます。
嫌がらないよう、おやつやおもちゃなどで楽しみながら短時間から装着します。
- 室内でリードを使って始める、慣れるまではドッグバンパーを装着した状態でリードやハーネスをつけたまま飼い主さんと一緒に室内を歩く練習をしましょう。
障害物にぶつかった時の教え方
- ドッグバンパーの最も重要な役割は、障害物にぶつかる前の「警告」です。
- ドッグバンパーが障害物に当たる瞬間:犬が壁や家具に補助器具がを接触したら、すぐに「STOP(ストップ)」「待て」などの明確な声かけをします。
- 当たったら立ち止まらせる: 声かけと同時にリードを軽く引き、犬を立ち止まらせます。
- 方向転換を指示する:立ち止まったら、一歩後退させてから、「右!」「左!」など、ぶつからない方向へ声かけで誘導し歩き出させます。
- 成功したら褒める:正しく方向転換し、障害物を回避できたら、「いい子だね!」としっかり褒めて必要であればおやつをあげます。
ぶつからないための「声かけ誘導」
- ドッグバンパーはあくまで補助具です。最終的には、ドッグバンパーに当たる前に飼い主さんの声かけで回避できる**ように誘導していくことが目標です。
日頃から声かけで誘導する:障害物に近づいてきたら、「まっすぐ!」「ゆっくり!」などの声かけで進行方向や速度をコントロールしてあげましょう。
「ゆっくり」のコマンドを使う: 慣れないうちは、ぶつかることを恐れて犬が突進してしまうことがあります。「ゆっくり」の声かけを教え、落ち着いて歩けるように誘導します。
練習の継続と最終目標
根気強く続ける: 特に成犬の場合、新しい習慣を身につけるには時間がかかります。焦らず、一貫性を持ってトレーニングを繰り返すことが大切です。
最終目標: 飼い主さんの声かけと、ドッグバンパーの感触(猫のひげのように)を頼りに、探りながら自分で障害物を回避して歩けるようになることを目指します。
トレーニングの基本的な考え方(まとめ)
ワンちゃんはとても賢いので、根気よく教える(トレーニング)することでドッグバンパーの使い方を理解してくれます。
特に大切なことは…
- 失敗しても怒らない
視覚障害によるトレーニングですので、失敗しても絶対に叱らないでください。
- リードコントロール
慣れないうちは、犬が驚いて突っ走ったり、暴れたりしないように、リードでしっかりコントロールすることが安全のために非常に重要です。
トレーニング方法についてご不明な点がある場合は、弊社(AtomicWorks合同会社)や、視覚障害犬の扱いに慣れたトレーナーに相談することをおすすめします。
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